元カフェ店長のおうちカフェ気分

すぷれものエッセイ記

店長の最後☕

こんにちわ、すぷれもです☕

 

 

 

今日は私が勤めたカフェの話をします😊

 

 

 

 

私が店長の役職に就いたころ、

ちょうど新型コロナが蔓延し始めた時期と重なりました。

 

 

 

 

みんながこの正体不明のウィルスに不安や恐怖を抱いたときです。

正直、私がこの時期に店長になったことは、今となってはタイミングが悪かったな、と思いました。

 

 

 

 

初めての緊急事態宣言が発表され、会社も私も従業員もすべてが手探り状態でやってきました。

 

 

 

 

とても立地の良い場所にカフェがあり、

コロナ前は1日の売上が30万から40万ほどありました。

客単価平均で600円くらいなので、1日の来客数はものすごく多かったのです。

 

 

 

 

 

この人数をさばくには、それなりに人員がいなければなりません。

スタッフが20人ほどいました。

 

 

 

 

働かないと生活出来ない人、いつ自分が正体不明のウィルスにかかるかわからない不安と恐怖。

急に暇になった店内。

スタッフのモチベーションも目に見えてわかるくらいだんだん下がっていきました。

 

 

 

 

休業する時もありましたが、それはそれで大変です。

食品ロスがものすごく出ました。

お店の売上がなければ、取引してる業者も打撃を受けます。

すべてがマイナスに向かっていました。

 

 

 

 

1日の売上がひどいときで3万まで下がっていったのです。

そうなると、スタッフの出勤を削らなければなりません。

申し訳ない気持ちと、自分ではどうしようも出来ない無力さに毎日悩んでいました。

 

 

 

でも会社は、新しいことを求めてきます。

この状況でどうやったら売上を少しでも回復出来るか。

すべて現場任せです。

 

 

 

 

私だって初めての経験で何をどうすればいいのかわかりません。

 

 

 

 

出した案として、テイクアウトを充実させたこと。

メニューを削り在庫をかかえないようにもしました。

スタッフもいろいろ考えてくれましたが、お客様も戻ってこなかったし、売上も回復することはありませんでした。

 

 

 

 

大打撃を受けた月の収支は、マイナス300万の赤字。

立地がいい場所なので、何よりも家賃が高いのです。

頑張ってマイナス100万まで上げた時もありましたが、最後まで黒字になることはありませんでした。

 

 

 

 

会社と従業員の間に挟まれ、どちらにも気を遣いながら毎日を過ごし、私の心も限界に近づいてきました。

 

 

 

 

私の心がポキッと折れたのは、店長会議での出来事です。

赤字を出してる店舗は、会社が経営してる飲食部門のみ。

片身の狭い思いをしていました。

 

 

 

 

どうやっても売上を戻すことが出来ないのと、

人件費削減などもやってきて、

私にとっては試行錯誤しながら全力でこの問題に取り組んできたつもりだったが、

上の評価は違いました。

 

 

 

 

みんながいる前で、

「何年飲食やってんだ!!」

と怒鳴られたのです。

(その会議の一番偉い人に)

 

 

 

(何年やってても、このコロナの状態で先がどうなるのかわからない、もうどうすればいいかわからない、やれることはやってきた、んじゃ逆に教えてよ)

 

 

 

とても悲しい気持ちでいっぱいになりました。

この言葉で、私の心は折れてしまいました。

 

 

 

食欲が減退していたものの、これを機に食べ物が受け付けなくなりました。

口に近づけると、(おぇっ)となり食べることが出来ません。

いつも、飲み物や飲むゼリーを食べていました。

会議での叱咤を思い出すと、涙が止まらず眠ることも出来なくなったのです。

 

 

 

 

そして、私はどんどん体重が痩せ細っていき、ガリガリになっていきました。

 

 

 

 

休んでも心と体が元に戻らなかったため、

診断書をもらい最終的には退職という形をとりました。

 

 

 

 

安心したのか、徐々にご飯を食べれるようになり今に至ります。

 

 

 

 

そして数ヶ月がたち、今はガリガリのころに比べて体重が12キロも太ってしまったのです。

12キロ太っても標準体重なので、どんだけ痩せてたのかってことですよね。

 

 

 

 

ただ、短期間で太ってしまったため、

骨がついていけず、歩くと両膝が痛くてたまらないのです。

 

 

 

 

こんなに増減してしまったため、

運動でも何でも何か始めなきゃなと思っているところです。

 

 

 

 

 

 

好きな仕事だったから悔しいな。


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