こんにちわ、すぷれもです☕
あれは忘れもしない、2021年8月中旬。
私はいつも通り、夜ご飯を作りながら旦那の帰りを待っていました。
時間は20時20分頃、
「ピンポーン」
インターフォンが鳴る。
一瞬耳を疑った。誰かが来る予定は何もない。
こんな夜に誰かが訪ねてくるなんて…。
もちろん部屋には私一人きり。
恐る恐るモニターを見てみると、
そこには知らない男性が立っている。
「ピンポーン」
もう一度鳴った。
よし、ここは居留守を使おう。
でもその男性は、
「すみませーん、すみませーん!!」
ドンドンとドアを叩き、廊下に大きな声が響き渡る。
あぁもうだめだ、居留守は使えない。
よし、思いきって出るしかない!
私「はい、何でしょうか」ドアを開けた。
すると、そこに立っていたのは若い男性だった。
男性「あのー、ここの下の階に住んでるものなんですけど、上から水が漏れてるんですけど…。」
私「え?!水漏れ?!」
男性「管理会社に連絡したら、上の階の人が水漏れしてるんじゃないかって言われて来ました。」
私「え?!うち水漏れしてませんよ?」
男性「でも、管理会社がそう言うので…、一度連絡してもらえませんか?」
私「……はい、わかりました。」
まずそもそも、当人同士でこんなやりとりをするなんておかしい…。
住人同士のトラブルを避けるために管理会社を通じてやりとりをするならわかるが、上の階に直接確認してくれだなんて、何て管理会社だ。
すぐ旦那に連絡し、旦那が管理会社に連絡してくれた。
管理会社の対応は面倒臭そうな感じで、私たちの部屋が水漏れの原因ではないかと言ってくる。
でも、水漏れしてないと伝えると、
例えば、私たちの部屋の使い方で配水管が詰まって、そこから水漏れしてるんじゃないかと言われ、もしそれが原因だったら修理代金がかかります、
と言われたのだ。
そもそもリノベーションされたばかりの部屋だし、
私は一人で外出することが出来ないため、
いつか出ていくと決めていたので、部屋をいつもきれいにしていた。
もちろん排水溝の掃除もだ。
そもそも配水管の老朽化では?
管理会社に不満が募る。
次の日、管理会社が手配した水道救急お助け隊が訪ねてきた。
私たちの部屋には特に異常はない。
業者が下の部屋に行くと、どうやら水が漏れてたところの上は、私たちの部屋のお風呂にあたるらしい。
お風呂が怪しいということで、シャワーを出し続けお風呂場の至るところに水をかける。
様子を見てみるが、上から水が漏れてこないらしい。
30分ほどやってみたが漏れてこない。
業者も困った顔で、
お風呂が怪しいと思うが、原因がわからないので、とりあえずしばらく様子を見てほしいと言ってきた。
それからというもの、私たちは気が気じゃなかった。
原因もわからないし、下の部屋の人に迷惑をかけているかもしれないし、
かといって、お風呂に入らないわけにもいかない。
元々精神的に参っていた私に、更にストレスがかかっていく。
4日間ほど、何もない日が続いた。
もちろんお風呂には毎日入っている。
お風呂が原因ではないのでは?
それでは何が原因なのか、私は記憶をたどり考えてみた。
下の男性が訪ねてくる前日は、ものすごい大雨が一日中降っていた。
旦那が帰って来たとき、雨が強くて帰ってくるのが大変だったよーっという会話を思い出した。
この4日間は雨が降っていない。
もしかしたら雨漏りなのでは?
でも、上の階に私たちが住んでいるのに雨漏りなんてありえるのだろうか。
そんな時外を見たら雨が降ってきた。
もしかしたら明日、水漏れしてるという連絡が来るかもしれないと私は考えた。
次の日旦那の携帯に管理会社から連絡が入る。
下の階で水が漏れてると。
その時私はやっぱり雨だ!と確信した。
今度は救急お助け隊ではなく、リフォーム会社の人をよこすと言うのだ。
その業者の人はとても冷静な人で両者のいい分をよく聞いてくれた。
下の大学生も困っているに違いない。
どっちも被害者なのだ。
早く問題を解決したい。
私は、雨が原因ではないかと話すと、その線でお互いの部屋を調査し始めた。
調べた結果、驚くべき事実がわかった。
下の部屋の水が漏れてるところは外側にあったようで、その部屋の外壁に何だかの問題がありそこから雨が漏れていたようだった。
そう、読み通り私たちの部屋は全く関係がなかったのである。
しばらくして業者が帰り、インターフォンが鳴った。
下の大学生が、菓子折りを持って謝りに来たのだ。
「すみません、僕の部屋の問題でした」
きっと彼は、原因がわかってからすぐ菓子折りを買いにいったのだろう。
何て素直な子なんだろう、
管理会社に上の部屋に確認に行くよう促され、
もし私たちが怖い人たちだったらどうしていたのだろう、トラブルに発展したに違いない。
一番の被害者は彼だったのに。
その後、彼からの謝罪のみで管理会社からは一切連絡がなかったのである。
まるで私たちに非があるように決めつけた言動が私には許せなかった。
下の部屋の外壁を修理したと思うが、どうなったかはわからない。
こんな管理会社だから住民のマナーが悪いのだろう。
もうこんなところには居たくない。
この一件があってから、
下の大学生が月に二回ほどやる宴会は、何だか許せるようになったのである。
つづく…(次回すぷれも遂に病気になる)